徹底検索復元機能の使用に関する重要なポイントは次のとおりです。
削除済みファイルの復元結果を最良のものにするには、ファイル削除後できるだけ早く徹底検索復元機能を使用してください。 これにより、ファイル復元の成功率が高くなります。 ファイルが、ディスク上の別のファイル処理によって上書きされた場合は、Undelete® でも復元することができません。
Windows ファイルセキュリティに従い、ファイルをディスクから直接復元するためには、Administrators グループのメンバであり、適切なファイルアクセス権および所有権が必要です。
メモ:徹底検索復元機能で復元されるファイルは、既定でファイルを復元しているユーザー (管理者) のセキュリティ属性となります。
徹底検索復元機能では、復元箱から消去されたファイル ([復元箱を空にする] ボタンを使用)、復元箱処理から除外されたディレクトリ フォルダから削除されたファイル ([復元箱の除外リスト] を使用)、あるいは復元箱処理が無効にされたドライブから削除されたファイルを復元することができます。
徹底検索復元機能では、Undelete をインストールする前に削除されたファイルでさえも復元することができます。 ただし、アプリケーション (Undelete を含む) をインストールしただけで、復元したいファイルが上書きされる可能性があります。 このため Undelete のインストール前に誤って削除したファイルの復元ツールとしては Emergency Undelete® がお勧めです。
ファイルを実際に削除すると、ボリューム上に占められていたスペースが空き領域としてマークされますが、そのスペースが別のファイルの保管に使用されるまでファイル データはそのボリュームに残ります。 結果として、徹底検索復元機能では、削除されたファイルを復元できない場合、またはファイルの一部しか復元できない場合もあります。 一般的なルールとして、ファイル削除後の活動が多ければ多いほど、新規または変更したファイルによりそのファイル情報が上書きされる可能性が高くなります。
削除済みファイルの一部が新しいデータで上書きされた場合、実際にはファイルの一部が上書きされて破損しているにもかかわらず、徹底検索復元機能ではファイルの復元が成功したとレポートされる可能性があります。
NTFS ボリュームにおいて、ディスクから直接復元できるファイルの種類は スモールとラージ] の 2 種類のみです。
この機能でディスク検索をするとき、容量ゼロのファイルは表示 (あるいは復元対象として使用可能に) されません。
FAT ボリュームで断片化されたファイルを復元する際、徹底検索復元機能では、ファイルの最初の連続部分しか復元できないことがあります。 テキストファイルの部分的復元はまったくできないよりはましですが、実行可能ファイルの部分的復元はほとんど役に立ちません。 この理由により、ファイルをデフラグしておくことが重要です(特に FAT ボリュームのファイル)。 もちろん、Diskeeper Corporation では、Diskeeperというファイル断片化のソリューションも提供しております。
復元箱から削除されたファイルには、元のファイル名に固有の ID 番号が追加されています。 (これにより、同名の復元ファイルが互いに上書きし合うことがなくなります。)これらのファイルが後に徹底検索復元機能で復元される場合は、ファイルがディスクから復元される際にファイル ID が除去されるため、ファイル名が短くなります。 ファイル名の名前部分が 32 文字を超過する場合、Recovery Bin でファイルの名前を変更する際に最初の 32 文字で切られます。 同様に、ファイル拡張子が 12 文字を超過する場合、最初の 12 文字で切られます。
Recovery Bin から削除されたファイルは Recovery Bin の場所に「元の場所」として表示されますが、これはそこが実際に削除される前にあった場所であるためです。 これは、システムで 復元箱を設置すると指定したボリューム上の ¥RecoveryBin¥ というディレクトリ フォルダです。
[復元箱のプロパティ] の SecureDelete 機能が有効になっている状態でファイルが復元箱から削除されると、削除されたファイルは徹底検索復元機能で復元できないことに注意してください。